新専門医制度に伴う麻酔科専攻医(後期研修)プログラム

責任基幹施設:浜松医科大学附属病院

定員:26名

 

 日本専門医機構の専門医制度に対応したプログラムとなっています。詳しくは、日本麻酔科学会 または 日本専門医機構 のホームページをご覧下さい。

 今までの専門医制度では、認定研修施設に所定の期間所属し、麻酔科医として専従した上で、専門医試験に合格すれば専門医となる事ができましたが、新しい専門医制度では、麻酔科
専門医取得の為に、@研修プログラムに参加し、A経験必要症例数をクリアする必要があります。責任基幹施設は主に大学病院であり、麻酔科専門医を目指す為には大学病院等の高度な医療を行っている病院に属する事が求められるようになりました。

 @研修プログラムへ参加する

 浜松医科大学麻酔・蘇生学講座は新専門医制度における責任基幹施設として、以下に掲載いたします基幹研修施設及び関連研究施設の皆様と共に、魅力のある研修プログラムを提供して参ります。当講座が主催するプログラムへの専攻医の皆さんのご参加をお待ちしております。

研修施設一覧
磐田市立総合病院,遠州病院,静岡県立総合病院,静岡市立清水病院,島田市立総合医療センター,清水厚生病院,聖隷三方原病院,中東遠総合医療センター,豊田厚生病院,浜松医療センター,浜松赤十字病院,浜松労災病院,菊川市立総合病院,すずかけセントラル病院,焼津市立総合病院,静岡がんセンター,静岡医療センター,静岡県立こども病院,静岡赤十字病院,市立伊東市民病院,藤枝市立総合病院,沼津市立病院

 
 A経験必要症例数をクリアする

 新制度においては、専門医取得の為に以下の症例を経験する必要があります。

 

 浜松医科大学麻酔・蘇生学講座の提供するプログラムは、全体で十分な症例数を確保しております。また、上記の多彩な病院群の協力により、4年間の内に必ず症例数をクリアしていただく事ができます(病気休職等を除く)。

浜松医科大学 麻酔・蘇生学講座 専攻医プログラムの特色

@

プリフィックススタイルの研修病院選び

 前菜からメインディッシュまですべて決まっているコース料理とは異なり、一定のルールの元で自由に研修先病院を選んでいただけるシステムです。一定のルールが必要となるのは、研修に参加している皆さんが、研修期間内にもれなく上記の必要研修症例数を経験していただく為です。

専攻医としての4年間における、研修病院選定のルール

1)浜松医大附属病院:1年
  2)県立総合病院、聖隷三方原病院、浜松医療センターのいずれか:6か月
  3)研修プログラム委員会が指定した病院:1年
  4)残りの1年6ヶ月は本人の希望する研修先を選ぶことができる。県内のほとんど全ての基幹病院が研修先に選ぶことが可能

  上記の順序は、変更が可能ですが、1年目は、大学、そして、最初の2年半の内に、大学と2)の病院(県立総合、聖隷三方原、浜松医療センター)での専攻期間1年6ヶ月を終えておくことを推奨致します

また、特定の病院へ専攻医が集中するのをさけるために以下のルールも定めます

5) 同一の病院には原則1年6ヶ月まで
6)


同一の病院には、同期は、2人以上勤務する事がないように、同期専攻医で相談して決めてもらう。ただし同期が6人以上の場合は、2人まで可能とするが、同期の重なりは最小限にする

A













個人の事情に配慮した勤務が可能

 産休・育休の取得、育児で働ける時間に制限がある方でも安心して働ける環境を作っています。

 大学では時短での勤務が可能です。現在 3時30分までの勤務の医師がおります。また、時間外勤務、当直、待機など所定外労働の免除ができます

 研修委員会が、指定する研修病院も、勤務条件を考慮して勤務先を指定します。

 大学以外の勤務でも、1年6か月は、自分で研修先を選ぶことが可能なので個人の事情に合う研修先を選ぶことが可能です

 時短勤務、時間外勤務、当直、待機など所定外労働の免除を必要としない医師には、勤務に制限を必要とする医師とバランスがとれた処遇をします。バリバリ専門医研修をしたい医師も、やりがいのある労働環境で働けます


 専攻医制度に応募をご希望される方、御見学希望の方、及びご不明な点がある方は、以下のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせ下さい。

浜松医科大学 麻酔・蘇生学講座 医局長:川島 信吾

 



浜松医大麻酔科における麻酔科研修の特色

  高機能麻酔シュミレーター等を用いた臨床教育

 浜松医大は全国に先駆けて高機能麻酔シュミレーターを導入いたしました

 学生や研修医の教育に加え、シュミレーターを用いた教育法の開発も行っています
  エコーを用いた中心静脈穿刺や末梢神経ブロック

 中心静脈穿刺や末梢神経ブロックでは、エコーを用いる事は標準手技となっています

 シミュレーターを用いたエコーガイド穿刺の研修を定期的に行っています
  無痛分娩・産科麻酔

 日本の国立大学病院で初めて無痛分娩チームを立ち上げて以来、症例数は増加の一途をたどっています。今後の重要な医療となる無痛分娩(硬膜外麻酔を用いた分娩時疼痛緩和)を研修できます

 大学病院ならではのハイリスク分娩の麻酔も経験できます

当院での取り組み
 心臓血管麻酔

 開心術、大血管手術ともに症例数が豊富です

 心臓麻酔専門医、JB-POT保有者多数在籍しています

研修レポート
  集中治療(ICU)

 集中治療部は麻酔科によるセミクローズド管理です。

 集中治療部では、術後合併症、敗血症、熱傷、急性呼吸不全、心不全や薬物中毒等、様々な疾患の治療に携わる事ができます
当院での取り組み
 ペインクリニック

 慢性疼痛や癌性疼痛に対する外来・入院治療を行っており、ペインクリニックの診断・治療を学ぶことができます

 漢方の勉強会を定期的に行い、疼痛に対して集学的な治療を積極的に行っています

当院での取り組み
  海外研修

 写真はフランスに無痛分娩の勉強に行ったときの一コマです。

 英国でのICU研修や、ドイツでの麻酔シミュレーターの研修など様々な海外研修を行っています
 国際学会での発表・論文執筆

 国際学会での発表は、医師としての視野を広げモチベーションを高めます
 また論文を執筆することで、自ら医学の進歩に携わることができます
 (論文執筆体験記 @ A B C

 もちろん指導医が完全サポート致します
  働く女性を応援します

 写真は先日、浜松医大ポリクリ感謝祭にて、当科が受賞した「女医が働きやすいで賞」です。実際にポリクリで当科を実習された学生の皆様からいただいた賞ですので、とてもうれしく思っています。

 現在、助教1名を含む4名が産休・育休中です。女性の出産・育児とキャリア形成の両立を、これからも支援していきます。

 男女を問わず、フルタイムで働く事が難しい方には、フレキシブルな勤務をしていただいております。



専門医取得後の進路について

麻酔科医の需要は急速に増加していますが、一方で供給が追いつかない状態です。

東海地方は全国的にも麻酔科医が最も少ない地区です。関連病院からは、常勤、非常勤にかかわらず麻酔科医派遣を常に要請されていますが、十分に応えられていないのが現状です。

関連病院や部長・医長の派遣を依頼されている病院のほとんどが公立病院,あるいは準公的病院です。

 

関連病院(部長・医長を出している病院)

静岡県

磐田市立総合病院,遠州病院,静岡県立総合病院,静岡市立清水病院,島田市立総合医療センター,清水厚生病院,聖隷三方原病院,中東遠総合医療センター,浜松医療センター,浜松赤十字病院,浜松労災病院,菊川市立総合病院,すずかけセントラル病院,焼津市立総合病院,市立湖西病院

愛知県

豊田厚生病院

 


専門医取得後に、大学院進学、海外留学といった道も開かれています


連絡先:

〒431-3192 浜松市東区半田山1丁目20番1号 

TEL:053-435-2286 FAX:053-434-1812

浜松医科大学麻酔・蘇生学講座

 

プログラム責任者 加藤孝澄(准教授)

医局長 川島 信吾
 

 

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